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執筆者の写真Yoshiko Hebamme

抱っことおんぶの魅力

更新日:2022年4月5日

みなさんは小さい頃に抱っこやおんぶされた記憶はありますか?

私は田舎で育った5人きょうだいの長女というためか、子供の頃から自分より小さな子を抱っこ・おんぶをすることも大好きでした。もちろん父や母、祖母などにおんぶをしてもらっていた記憶もあり、それは今でも心地の良い感触と共に思い出せる温かいものです。


助産師としての経験を積んだ後にヨーロッパを旅した際に気づいたことが、日本の育児は親子の距離が近いということです。ヨーロッパの電車の旅では数々の親子に出会いましたが、現地の人たちは、大きなベビーカーを電車に持ち込み、赤ちゃんはそこで過ごすということが当たり前のようでした。泣いてしまう赤ちゃんには、抱っこよりもおしゃぶりであやすことが多いように感じ、おんぶをされている赤ちゃんを見ることは全くありませんでした。日本で見ていた光景がそこにはないことは大きな驚きで、育児の根本が違うのではないかと思うほどでした。この経験が、抱っこやおんぶについてしっかり学びたいと思うきっかけとなりました。


日本に戻った際に、ドイツのDie Trageschule®︎というベビーウエアリング(赤ちゃんを身につけるという意味 ドイツ語ではBabytrage)のコンサルタント養成専門機関が日本で初めての研修をすることを知り、迷わずに参加しました。数日間にわたる講義の内容は幅広く、人類の進化から文化的な背景、赤ちゃんの成長発達とそれに適した姿勢などまさに私が知りたかったことがばかりでした。そして、抱っこやおんぶが根付いている日本の育児はとても素敵なものであることを再認識することができました。当時の感想をこちらに載せてもらいました)


触れ合いは赤ちゃんたちにとって必要不可欠であること、正しい抱き方をすれば、赤ちゃんも抱っこをする人も心地が良く安全であること。それを育児をするパパとママが知っておくことで、育児がとっても楽になります。例えば抱っこではよく寝るのに、布団におくとすぐ泣いてしまう『背中スイッチ』というのはよく聞きますよね。赤ちゃんがベッドで寝ないのは抱き癖や育児の失敗ではありません☺︎これらは、生物学的な背景やこれまで赤ちゃんがいた環境に目を向けてみると説明がつきます。


抱っことおんぶのクラスを定期的に開催し、みなさんの育児をお手伝いする機会を作るのが私の目標でしたが、2022年3月についに第一回目のクラスを開催することができました。


これからも定期的に、親子共に心地がよく安全な触れ合いができるためのクラスを開催していこうと思っています。

皆さんの育児にたくさんの笑顔があふれますように🌸🌸





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