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執筆者の写真Yoshiko Hebamme

母乳外来 in Düsseldorf

更新日:2021年9月7日

私がドイツに来て改めて実感していることは、日本のママたちの母乳育児への意欲とその頑張りの素晴らしさです。母乳は赤ちゃんが生まれたら勝手に分泌されるものではありません。母乳が十分に分泌され赤ちゃんがしっかり栄養として取り込んで成長するまでの道のりは、実はママの努力がなければ絶対に超えられないものなのです。そして軌道に乗ったあとにも、本当に母乳が足りているのか悩むママたちはとっても多く、それは赤ちゃんを守るための責任感や本能からくる切実な悩みだと感じています。それぞれのママと赤ちゃんによって背景が違い「ミルクを足せば解決!」という単純な話ではないため、母乳育児の専門家による助言が重要になります。


ドイツではそうした悩みをHebammeによる産後家庭訪問のなかで解決していきます。ただ、Hebammeの中にはあまり母乳育児について詳しくなかったり、多忙なためじっくり授乳について助言する機会がなかったりすることも多々あるようです。言葉の壁があって微妙なニュアンスを伝えられないことも。そして何より今はHebamme不足が深刻で、産後家庭訪問をしてくれるHebammeを見つけることができない方もいると思います。


助産師による産後家庭訪問の制度がない日本では、病院・産院・助産院がやっている母乳外来が母乳育児を支える上で大きな役割を果たしています。私もドイツの病院での勤務を通しながら、母乳外来が果たす役割の大きさを再認識していたのですが、ついにドイツのデュッセルドルフの中川産婦人科で2021年8月より母乳外来が始まることになりました!担当者は私の双子の妹で日本の助産師資格&現場経験をもつ永田典子です。産後すぐだけでなく、授乳中の乳腺炎などのトラブルや卒乳の相談など幅広く相談できます。料金はプライベート保険の方は保険適応/法的保険の方は自己負担で€40、受付は中川産婦人科になります。詳しくはこちらのポスターでご確認ください。



完全母乳だけが母乳育児ではありません。赤ちゃんやママの状況や体調で混合授乳や搾乳が必要になることもありますが、赤ちゃんに少しでも母乳を与えられていたらそれがあなたの立派な母乳育児です♡

そしてたっぷりの愛情が赤ちゃんにとって一番大切な心身の栄養です😊これはパパから赤ちゃんに与えられる栄養でもありますね(ママへの愛情と感謝も忘れずに)。

みなさんの育児が素敵な経験になりますように♪




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