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執筆者の写真Yoshiko Hebamme

母乳育児を頑張られている方へ

更新日:2021年9月7日

母乳育児をしているママたちは、もしかしたら「なかなかまとまって眠れないしやっぱりミルクの方が腹持ちがいいし楽かも・・・」と思うこともあるかもしれませんね。実はあなたが頑張っている母乳育児は地球にとってもすごくいいことなんですよ!今回は、ドイツのラクテーション コンサルタント協会の研修に参加した時に配布されたポストカードに書かれていた母乳育児の素晴らしさをお伝えします。



このポストカードの裏には、母乳が栄養という概念を超えてどんなに素晴らしいか書かれています。まずは母乳育児がもたらすママと赤ちゃんへのメリットです。


*ママへ

  • ママの乳癌・卵巣癌・骨粗鬆症・心血管疾患・糖尿病のリスクを下げます。

  • 子宮復古・母と子の繋がり・リラックスが授乳時に分泌されるホルモンによって促進されます。

  • 時間とお金の節約になります。

*赤ちゃんへ

  • 新生児黄疸・呼吸器系疾患・下痢・髄膜炎・白血病・中耳炎・乳幼児突然死症候群・糖尿病・肥満・喘息・アレルギーのリスクを下げます。

  • 成長とIQの発達を促し、免疫システムを強化します。

  • 初めの6ヶ月は母乳以外の補足が不要なので、その分の栄養と水が節約されます。


これらは、よく聞くことでもあるのでご存知の方も多いかと思います。そして、今回追加で書かれているのが地球環境にとっての母乳育児のメリットです。(私も勉強になりました!)

*地球環境へ

  • ゴミと二酸化炭素による地球環境の負担がありません。

  • 地球資源の消費がありません(それに対し人工的な乳幼児の栄養には膨大な資源が必要です)。

  • 冷蔵保存・輸送・マーケティング・人件・包装・生産・ゴミの処理・哺乳瓶と人工乳首に対するコストがかかりません。

すごいですよね。なんと1年間の授乳を通してCO2eは130kg、牛乳は230リットル、そしてお金としては1000ユーロの節約になるんだそうです!

そんな素晴らしい母乳育児はママの頑張りがなければ実現できません。

パートナーのみなさん、そんなママたちを賞賛し感謝の気持ちを伝えられていますか?母乳育児は女性にしかできないことですが、母乳育児をしやすい環境を整え精神的支えをすることで、間接的に男性のみなさんも母乳育児に参加できます。実は日本人の母乳育児はドイツと比べるとものすごく高いんです。なので母乳育児をされていることを当たり前のこととは思わず、こんなにも素晴らしいことなのだと誰もが思える世の中になってほしいです。

もちろん中には様々な理由で途中から混合授乳や完全ミルクに切り替えられた方もいると思います。そこで母乳育児に失敗したとは絶対に思わないでくださいね。例えほんの少しでも母乳を赤ちゃんにあげられたら、それは立派な母乳育児です。母子それぞれ、母親からはその子に合った母乳が生産されるので、あなたが行った母乳育児は他のママには絶対できない偉業なのです。そしてそれが、地球環境にまで影響を与えているなんて本当に素晴らしいことだと思います。

結果はすぐに目に見えるものばかりではありませんが、確実に影響はあります。こうして頑張られているみなさんにエールと感謝の気持ちを送ります♡






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