Yoshiko Nagata
M.G さん
はじめまして。
私の体験談が、これからドイツで出産される方の参考に少しでもなれば幸いです。
私の場合ドイツに来た理由は夫の転勤でした。初産でしたので日本に一時帰国も考えましたが、すぐにドイツに戻って来れない事を考え、産後家族で過ごせるドイツでの出産を決めました。
EVKを出産病院に決めた理由は自宅から1番近かった事、産院病棟の見学でお話を伺ったDr.Parkの人柄の良さ、そして設備が整っている点でした。Park先生は小柄ながら自身も2人のお子さんの出産経験があるベテランの韓国系ドイツ人の先生で、同じアジア人の先生に取り上げてもらえるという安心感もありました。
また近くにdm、Rewe、少し歩けばショッピングモールがあるので何か追加で必要なものは夫に頼めますし、入院食以外が食べたい時は美味しいベトナム料理屋さんからテイクアウトをしたりと、病院周りも比較的充実しており立地的に良かったです。
もちろん必要書類の説明をしてくれる通訳さんや日本人のヘバメさんがいる事は、出張の多い夫が当日立ち会えるかわからない我が家には魅力的でした。入院予定数日前には必要書類の説明を通訳の方にしてもらいつつ、準備を整えました。
お産当日は運良く夫がいる日でしたが、残念ながら私の時は通訳さんと日本人へバメさんが不在の日でした。ドイツ語が殆ど出来ない自分は基本英語でコミュニケーションをとりつつの出産となりましたが、産むのは万国共通、過ぎてみれば意外と意思疎通の心配はありませんでした。心配な方はお産の際使うであろう言葉を英語やドイツ語でメモして持参してするのが良いかもしれません。
産後は痛くて歩く事も出来ず、慣れない母子同室に疲労もありましたが、病院に希望を出しファミリールームとして夫も一緒に寝泊まり出来ました。持ち物としてはスリッパや、厚手の靴下、羽織もの、体を拭くウェットティッシュ、小腹が空いた時のスナック、あとは退院時の新生児の服などを持参してしたと記憶してます。
入院食は選択が可能で、夫が同室の時は各自リクエストが出来ました。基本食は日本人からするとだいぶ質素と感じましたが、追加料金や保険の種類でアップグレードをした場合は、昼間に美味しいケーキが2種類も!出たりと全体的に品数が増え豪華に感じました。何種類かのハーブティーは休憩室に行けばいつでも飲める様式でしたが、日本食が恋しい方はお味噌汁などを持参するとホッと出来るかもしれません。
産後の状態により違いがあるのかも知れませんが、私の場合翌日から骨盤を戻す為の理学療法士さんが毎日部屋に訪問して下さり軽い骨盤体操を教えてくれました。
またおむつ替えをする部屋や授乳、搾乳ができる部屋が同じフロアにあり、自室でない所で気分転換したい方がいつでも利用できるようになっていました。おむつもお尻拭きもそこに揃っています。ナースステーションは24時間誰かしらいるので、退院までに看護師さんに分からないところは聞くようにしてました。私の場合は母乳が殆ど出なかったので、病院で貰う液体ミルクと搾乳した物を併用して飲ませてました。
嬉しい思い出としては、産後同じフロアでニューボーンフォト(有料)が取れたので、産後疲れてあまり移動が出来ない状態でしっかり新生児の思い出作りが出来たのは嬉しかったです。
産後乳腺炎で入院する事にもなりましたが、その際はヘバメのよしこさんにお世話になり、ドイツでの育児相談も沢山させていただきとても安心出来ました。
異国ドイツで出産する事に不安を感じている方もいらっしゃると思いますが、ドイツは医療体制の整っている先進国、言葉の壁も携帯のGoogle翻訳などでなんとか乗り切れると思います。
出産当日をリラックスして迎える事が出来ます様に、願っています。
産後の理学療法士による骨盤底筋群のトレーニングや、今は見合わされていますが産後病棟でのフォトシューティングはドイツならではのサービスですよね📸
Dr. Parkはママと家族の強い味方で、いつも情熱を持って分娩室をリードしてくれています。そして彼女はいつも、慣れ親しんだ食事は体だけでなく心にとっても栄養になるから、と日本人ママたちには家族から和食を差し入れしてもらうよう強く薦めています。これから海外でお産される方は、ぜひインスタントお味噌汁を荷物にしのばせてください😉
M.Gさん、詳細な体験談をありがとうございました! 永田より