正中線の真実

妊娠し週数が経ってくると、お腹の中心を縦に走る線が浮かび上がってきます。この線を正中線と呼び、妊娠中のホルモン変化の影響で濃くなるということはよく知られています。でもなぜそれが濃くなる必要があるのでしょうか?実はこの線には大きな役割があるということを知ったので、今回はそれを共有したいと思います。


私は分娩室だけではなく産後病棟でも勤務することがあるのですが、そこで母乳育児の国際資格を持った看護師(Stillberaterin)と、授乳に向けた妊娠中の母体の変化と赤ちゃんの生まれ持った能力についての話をしていました。そこで彼女は、妊娠中に正中線が濃くなるのは母乳育児のためだというのです。びっくりして詳しく話をきいてみました。

太古から人は生まれてすぐにお腹の上(おへその下あたり)に抱き上げられ、まずは肺呼吸を確立します。それが落ち着くと、今度はその正中線を目印にしながらゆっくりと上へ上へと向かい、そして胸の近くになると嗅覚も頼りに乳頭へとたどり着き(乳輪の色も妊娠中に濃くなりますよね)、始めての授乳が開始されます。つまり正中線は、生まれた場所から母乳にたどりつくまでの道しるべになっていたんです。様々な身体の変化のなかで、これまでどうしても正中線が現れる理由がわからなかった私はとっても感動し、理にかなった方法で身体が育児に向けて準備している神秘を感じました。

今は日本でもドイツでも赤ちゃんの状態がよければ、生まれてすぐに赤ちゃんはママのお腹の上にのせられ、自然に分娩台で初回授乳が始まります。これは特別なことではなく、双方にとって自然なケアなんですね。母乳育児をしていくにはママや赤ちゃんの経験や苦労が伴うもの、というイメージも大きいかと思いますが、こうして自分の身体が準備していったり赤ちゃんが生きるために生まれながらに持った能力があることを知ると、大きな力に守られていることを感じられるのではないでしょうか😊


母乳育児をすすめるなかで、人それぞれ悩みや不安が出てくるかと思います。ドイツではHebamme以外にStillberaterinという名前で母乳育児支援をしてくれる人たちが活躍していますので、母乳育児で相談したいことがあったら彼女たちに頼ってみるのもいい選択肢ですよ♪





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