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COVID-19予防接種体験記

更新日:2023年4月27日

先日無事に2回目の接種を受け終えたので、私のCOVID-19予防接種の体験を記してみようと思います。


医療従事者ということで、働く病院から昨年末より接種希望が聞かれました。私は初めは悩んでいましたが、何人かいた陽性の患者さんたちが全員無症状だった(つまり視診だけで陽性と判断できない)ことと感染力が強い変異種がでてきたことから、予防接種を受ける決心をしました。

私が受けた予防接種はBionTech社のもので、今までの予防接種にはないmRNA(メッセンジャーRNA)を使用した技術が用いられています。予防接種の説明書をしっかり読み、同意書にサインをしました。RKIのサイトに載っています。

RKI - Informationsmaterial zum Impfen - Aufklärungsmerkblatt zur COVID-19-Impfung mit mRNA-Impfstoff


私が希望を出したのは他の人たちより遅かったのですが、分娩室・産後病棟で働くという役割上、優先順位が高かったようで他のスタッフとほぼ同じタイミングで接種してもらうことができました。

当日は上記RKIのリンク上にある問診票・同意書、そしてドイツの予防接種手帳を持参し、院内の予防接種会場に行きました。完全予約制なので、人も少なく、十分距離を保てる状態で待合室と接種後の待機室が準備されていました。用紙がチェックされた後は、医師による同意の確認が行われます。私は説明を読んで特に質問もなかったのですが、ここで最終的な疑問や心配事の相談をすることができます。同意確認後、接種薬剤ラベルの貼られた予防接種手帳と次回予約票を受け取りました。


予防接種は筋肉注射です。私は右利きなので左の上腕に打ってもらいました。打った時の痛みは思ったより少なく、薬液の量も多くないので3秒程度だったと思います。打ってくれた看護師さんからは、『今は痛くなくても数時間後に筋肉痛のような痛みがでるかも』と言われました。そこから15分間、隣に用意された待機室でアナフィラキシー反応などが出ないか確認するため待機し、私は特に問題がなかったので予定通りそこから勤務をしました。夕方くらいより左腕に筋肉痛のような痛みが出始めました。痛みは、夜に左を下にして寝ると痛みを感じて起きてしまう程度で翌日には消失しました。何人かのスタッフは、接種後の発熱や頭痛を体験しているのでこれは個人差があると思います。ちなみに接種の当日はアルコール摂取とスポーツはしないように言われました。(私はビールが大好きですがしっかり我慢しました笑)


きっちり3週間後の同じ時間帯に2回目の接種を受けました。

事前に2回目を受けていた医師のチームでは、2回目の接種後に副反応が出たスタッフが続出していたので、助産師チーム内で2回目の予防接種後に休日が取れるよう勤務調整する動きがありました。私も当日・翌日を休みにして臨みました。

接種の流れは1回目同様です。問診票・同意書ももう一度提出しました。15分以内の反応もなく自宅に帰り、夜は前回同様の腕の痛みを感じながら眠りについたのですが、今回は明け方(接種後12時間ほど)に副反応がでました。頭痛・発熱(38℃程)・悪寒・関節痛です。「久々に病気になった~💦」という感じです。水分補給を心がけ、しっかり休みながら様子を見ましたが、頭痛と関節痛があまりにひどいので、午後になってパラセタモール(アセトアミノフェン)を内服しました。するとだいぶ楽になり、不快症状が軽減しました。薬が切れるとまた症状が現れましたが、今度は軽度でした。接種後36時間以内には症状はなくなりました。ちなみに副反応の中でもしっかり味覚・嗅覚はありました。

私は持病がなくこれまで予防接種で副反応が出たこともないので、ここまで反応が出たことには驚きました。(研究でも1回目よりも2回目の接種後に副反応が起こりやすそうです。)それでも自分の身体の免疫反応がちゃんと働いてくれている証拠だと思い、十分休めるよう勤務調整しておいてよかったと安堵しました。


コロナ感染がここまで拡大したのは、新たな感染症で誰も抗体がなくどこかで阻止される機会がなかったからです。予防接種には賛否両論ありますが、私は予防接種がこの事態を収束させる唯一の希望だと思っています。副反応は確かに辛いものがありましたが、自分が罹患してしまったりそこから感染を広めてしまったりすることを考えると、予防接種をしてその副反応を耐える方が遥かにいいと思いました。

日本も予防接種が開始され、ドイツでも段階的に進められています。この体験談が、もしご自身にその機会が来たときにどうするか考える際の参考になったら嬉しいです。


*ちなみに現段階で妊婦さんと授乳している方への予防接種は、安全性の確認データが乏しいことから推奨されていないようです。持病などがあり感染リスクの高い方は、かかりつけ医と相談してください。→妊婦・授乳婦への新たな見解が発表されました(2021.9.17.)


*私が受けた予防接種はBionTechのものです。Atsrazenecaの予防接種はウイルスベクターワクチンで、ワクチンの種類が異なります。(2021.3.19.追記)





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