パパの育休取得のススメ
- Yoshiko Hebamme
- 2021年5月26日
- 読了時間: 3分
更新日:7月27日
前回お伝えしたように、母体には産前産後で大きな変化が起こり、その状態で赤ちゃんのいる生活がスタートします。母子関係は赤ちゃんが健やかに幸せに育ち生きるための基盤となる大切なもの。それを築く始めの大切な時期には、ママが心身ともに元気でいるための環境とサポートが必要不可欠です。さて皆さんの場合、その役割は誰が担う予定ですか?
私はぜひパパにやってもらいたいと思っています。その理由は以下です。
・赤ちゃんの親であるから
・家族の新しい生活のスタートは当事者がつくっていくべきものだから
・パパはママにとっての良き理解者であって欲しいから
・ふたりがゼロから同じ経験をし、共に親になっていく過程を踏めるから
・ふたりの絆を深めていくチャンスだから
・手伝いの人が来てもいつかは帰ってしまう→ 適応すべきことが増えてしまうから
例えば里帰りをしたり、自宅に実母を呼び寄せて手伝ってもらうことも選択肢の一つとして考えられているかしれません。しかしお子さんを迎えることは、あなたたちの家庭でふたりの人生で起こる大切な出来事。これからずっと親と同居をしていくならともかく、一時的な手厚い手伝いがある生活で育児を始めてしまうと(ましてやその時にパパが仕事に集中していると)、それがなくなった後に同じような生活の質を維持するには二人にとってストレスが大きすぎることになると思います。そして、その間にできてしまったパパとママの育児技術や赤ちゃんとの絆の差を埋めていくのは、相当な気力と努力が必要になります。その点、二人で初めからするようであれば、不慣れながらも二人で試行錯誤し、だんだんとできる部分が大きくなっていきます。
ただ、パパが仕事をしながらその役割を果たすのは、不可能に近いこと。とくに新生児期には昼夜関係なく赤ちゃんのお世話が必要になってくるので、仕事をしているパパ自身ににバーンアウトが起こりかねません。そこで活用していただきたいのが育休制度。日本の厚生労働省が育休取得を推奨しており、2010年からイクメンプロジェクトなるものを立ち上げ、多くの企業が賛同しています。HPには育休取得をしたパパたちの体験談も多く寄せられており、大変参考になるのではないかと思います。
もちろん駐在員として海外赴任をしているパパにとっては、育休取得をすることに抵抗がある方もいるかと思います。しかし、これからますます核家族化や女性の社会進出が進んでいく中で、二人で育児をしていくことがスタンダードになり、育休取得は当たり前になっていきます。ご自身が育休を取得し育児に参加することで、これから社内で育休を取得する風潮・制度改善が加速され、同僚・部下が(ゆくゆくはご自身のお子さんも!)育児参加することを後押しすることができていくことにもなります。そしてなにより、育児がもたらすかけがえのない時間はご自身の生きる喜びになっていくと思います。前例がなければ前例を作ってください。ここはドイツで働き方や育児休暇取得促進にむけた企業の取り組みが身近にあり、参考にできることがたくさんあるはずです。
幸せなこども時代はその子の一生の宝物になっていきます。こどもが幸せな国の未来は明るいです。私は皆さんの子育てから未来を変えていってほしいと強く願っています。皆さんが日本のそして世界の未来を変えたことになります。私はそんな皆さんを全力で応援します♪
⭐︎この記事を書いたのが2021年。2025年になって社会の意識も変わり、だいぶパパたちの育休が進んできたことを実感し、とても嬉しく思っています!

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