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一時帰国の際に気づいた日独の育児の違い【Iさんより】

約1年前にドイツで2人目を出産されたIさんが、2022年4月にお子様たちを連れて日本に一時帰国されたときに気づかれたことをメールで送ってくださいました。ドイツに住んでいるからこそ見える日本のこと、また日本に一時帰国されたことで気づかれたドイツのことなど詳細に記載していたただいたので、みなさんと共有させていただきたいと思います。

育児中の方、これから日本に一時帰国される予定の方はぜひお読みください。


Iさんは実に2年半ぶりに日本に帰られ、次男くんは初めての日本の家族との対面だったそうです。

『日本に一時帰国して改めて気付きましたが、子育ての考え方や環境など色んな違いがありますね。あくまでも私の主観ですが、、もし何かのお役に立てたらと思い徒然と書かせていただきます笑。

まず日本の空港に到着して1番感激したのが、トイレの赤ちゃん用椅子でした。パリでトランジットだったので、その際は次男を長男に少しの間抱っこしてもらって用を足しましたが…1人だったらトイレすら大変だと思います。

到着後はPCRがあり、赤ちゃんの鼻検査の結果がなかなか出ないとのことで結局2時間待機しました。ベンチが並んでいるだけで、キッズスペースも何もないしで、ここが1番苦痛でした。

やっと結果が出て沢山の荷物を運ぶのを側で見ているだけの案内人…ドイツの方が子連れには優しいですよね。赤ちゃんが生まれてから、どんな人でもベビーカーを手伝ってくれたり、人の優しさを感じることが多いです。後で友人に聞いた話ですが、コロナもあり日本人は他人と関わらない意識が強まっている様でした。。

あとは、土地柄もあるのかも知れませんが、ベビーカーで通路を狭めてしまった際、後ろから邪魔者扱いされた時はとても残念な気持ちになりました。そういった人ばかりではないのかも知れませんが。。やはりドイツのベビーカーは幅が広いので、日本では動きにくかったです。

エレベーターは至る所にありますが、日本は狭いし電車にベビーカーで乗ると嫌がられるので笑、結局抱っこ紐での移動の方が便利でした。

しかし暑いので、熱中症対策グッズは沢山あります。首に巻く保冷剤とか、ベビーカー用のものなどなど。あとベビー用のOS1もありました。

育児の違いというか、日本でよくピクニックをしたのですが、芝や土の上をハイハイさせていたら驚かれました笑。確かに、上の子の時は日本だったので、汚れたらダメって言ってた気がします笑。葉っぱや枝を触って口に入れてしまおうが、程々に見られる様になったのはドイツでの育児環境のおかげだと思います。

また、日本は公園デビューという言葉がある通り、公園はお母さんたちが気を遣って結構しんどいんです。ですが、ドイツでは自由に遊ばせているし、お互いに勝手におもちゃを使っていたりしても親は下手に口出ししなかったり笑、公園遊びが気楽にできる点もいいと思いました。こういう、他人との関わりはドイツの方が自由で、日本は窮屈かなという印象です。

一方で、日本は育児グッズが豊富ですね。ストローマグは吸引力があまりなくても吸いやすくこぼれにくい。紙パックの麦茶やジュースなどが豊富なので、ストローの導入としては練習がしやすいです。私が探せていなかっただけかもしれませんが、ドイツで購入したPhilipsのストローマグは逆流防止弁が付いているので、食事時に食べカスが逆流しない点は良いですが、その分吸引力が必要なので練習に少し時間がかかりました。

また、ヌードルカッターやスプーンフォークセットなど、持ち運び用グッズが豊富。レトルト離乳食のメニューが豊富です。簡単に作れるもの(フリーズドライや粉末だしなどなど)も豊富なので、自宅でもアレンジしやすく重宝します。ドイツの離乳食は瓶詰めなので添加物は無さそうですが…量が多く1歳向けでもかなりベタベタ、なのにドイツの硬いパンは食べる。段階ぶっ飛ばし系なんでしょうか笑。出来合いの種類が多いので、あまりお料理をされないドイツの国民性が見えますね。

あとは、日本は紙の質がいいです。同じパンパースでもとても柔らかくてこれまた感激しました。加えて赤ちゃん綿棒は日本のサイズ感が絶対オススメです。

もう少し大きくなってからのことかも知れませんが、日本の子供用靴はマジックテープタイプがメジャーなので、自分で脱ぎ履きできる点が非常に良いです。ドイツでは靴を脱ぎ履きする文化じゃないからですかね。

日本もドイツもずっといると当たり前になってしまって気づかないですよね。今回行き来してみて、互いの良いところ悪いところを客観視出来たので、とても良い経験になりました。』


二人のお子さんを育児されている様々な体験からの視点と考察に、なるほどーととても興味深く読ませていただきました。その国の文化や生活習慣から、人との関わり方や育児グッズにも違いが出てきているんでしょうね。それぞれの特徴を知っておくと選択肢も広がりますので、みなさん日本とドイツの両方の恩恵を受けられる環境を大いに活用して育児に活かしてください♪Iさん貴重な体験談と考察をありがとうございました!



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