これからドイツで出産・育児をする予定の方、または日本から育児に必要なものを送ってもらう予定のある方で、日本で何を用意するべきか悩んでいる方もいるかと思います。
今回は私がこちらに来て、日本にいた時は気づかなかった便利な日本の育児グッズたちを紹介します。
*ガーゼハンカチ
私の中での便利なもの第1位はガーゼハンカチです。日本ではだいたいどこでも簡単に手に入る約30cm四方のガーゼハンカチは、こちらでは見たことがありません。ガーゼは、赤ちゃんの口元を拭うだけではなく授乳の準備や沐浴、抱っこひもを使用する際の首の後ろを支えるためなど幅広く使用できます。肌触りもよい上に、使えば使うほど柔らかく吸水性がよくなっていくのもいいですよね。軽くて持ち運びにも便利で、洗濯してもすぐに乾くのも魅力!私は、日本でガーゼギフトセットを持ち帰り(今は柄もかわいいのがたくさんありますよね)、こちらの同僚が出産した時にプレゼントしています。ちなみにガーゼはドイツ語です。
*マタニティ服・授乳服
妊娠によって変化する体型や授乳のために開発された服は、日本での種類の多さとファッション性に驚きます。ドイツにもありますが、まだまだ種類や数は多くない印象です。日本人の体型に合って気にいるものを見つけることは難しいかもしれません。こちらの妊婦さんたちは、サイズの大きな服を着たり(パートナーの方のものを借りている方も時々みます)真ん中がボタンで開けられる服で授乳したりしています。必須なものではありませんが、私が日本にいたときはかなり多くの方が妊娠中に購入し、そのまま産後も着られているのが多い印象でした。
*さらし・骨盤ベルト
戌の日の安産祈願としてのさらしや、骨盤ベルトは日本ではもはや一般的。とくにトコちゃんベルトは有名ですよね。こちらでは、腰痛や恥骨結合離開などマイナートラブルがあった場合に処方されるもので、日本のように文化的・予防的に使うためのものはあまり見かけません。店頭では、あったとしても幅が広くお腹を支えるもの(場合によっては締め付けるもの)が多いです。日本で働いていた経験から、私は骨盤を整えて支えることは産前産後で有効だと考えているので、さらし・骨盤ベルトがあるといいなと思っています。骨盤ベルトは、日本でもかなり種類があるので、迷ったらさらしで大丈夫です。安産祈願でもらったさらしは、骨盤を締めたり赤ちゃんの抱っこもできますのでぜひドイツでも活用してください♡
*授乳ケープ
授乳しているママたちにとって外出時の味方の授乳ケープは、こちらでは見たことがありません。そもそも日本より母乳率が低いためか外出先で授乳される方をあまり見かけないのですが…。赤ちゃんが泣いてすぐ授乳したい時に、ケープが一枚あるだけでいつでもどこでも精神的にも安心して授乳できるので、『なくてもいいけどあったら便利』というものかと思います。ストールなどで代用してもいいですね。
*着物タイプのベビー服
こちらのベビー服は、かぶせやズボン・上下のつなぎ(爪先までカバー)のものが多く気候の影響を感じます。新生児のうちは暖かい家の中で過ごすことがほとんどなので体温が保てるのであれば、日本のベビー服のように着物タイプの方が着替えやオムツ交換がしやすいと毎回思うのですが、こちらでは手に入りません。かぶせの洋服は、新生児の赤ちゃんに着せるのに試行錯誤するので多少の汚れでは着替えさせたくなくなってしまいます^^; その点、着物タイプでひもで結んでいく日本のベビー服は、効率的だし肌にもやさしくて(縫い目が外になっています)本当によくできていると思います。
今回挙げたのは私が現場や日常生活で気づいたものなので、全てがドイツに手に入らないというわけではありませんが、参考になったら嬉しいです。こうした育児に関するものの違いからその背景・ルーツを考えていくと、日本とドイツのそれぞれの文化や習慣が垣間みえて面白い発見がありますよね。
また気づいたら随時追加していこうと思います。
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